電気亜鉛めっき
その特徴は、めっき加工後の曲げなどの二次加工性が優れているが毒性が強いとか、排水処理が3浴の中では比較的に簡単ではあるが、前処理の影響を受けやすいとか、生産効率が高いが腐食性が高いとか一長一短です。 電気亜鉛めっきにも、めっき液が数種類があり中でも、めっき加工メーカーが使用しているのは『シアン浴』『ジンケート浴』『塩化浴』が殆どだと思います。鋼板メーカーでは硫酸浴などを使用していたと記憶していますが・・・
鋳物へのめっき加工に適しているのは『塩化浴』や『硫酸浴』などの酸性浴が絶対的だと思います。『シアン浴』や『ジンケート浴』でも対応可能ですが、その仕上りは歴然の差があります。これは、それぞれのめっき液の性能の違いの為です。ブレーキメーカーは鋳物素材に酸性浴で高電流を流し短時間でめっきを行なう高速めっき(短時間)で加工しているはずです。
数種類のめっき浴があり様々な特性を持っている亜鉛めっきですが、当社では本社工場で『ジンケート浴』、柵原工場では『塩化浴』を使用しています。
また、本社工場静止めっきラインには超音波洗浄を工程内に導入しており、めっき仕上がり外観向上に努めております。